SSブログ

合格できるかな?(その5) […試験]

昨日は、社会福祉士試験の合格発表でした。
まがりなりにも、テレテレと不満をぶちまけたりしながら書き連ねておりましたので、顛末まで書くべきかと思います。
面白いものではないかと思いますが、締めとして書いていこうと思います。
先に申しあげておきますと、社会福祉士試験に興味・関わりのない方には、何の面白味もないエントリですので、時間をかけて読む程の価値はないです。

前回は、自己採点の結果、ボーダー付近でどうも足りていないようだ、というところで終わっていたかと思います。この辺りから続けてみましょう。

 



社会福祉士の試験には、他の試験にもあるかと思いますが、合格基準というものがあります。社会福祉士試験の合格基準には、ざっくり書いてしまうと、二つの線引きがあります。

ひとつは、試験科目全19科目(うち2科目は、出題数が少ないため合わせて1科目と勘定し、18科目群)で、0点をとらないこと
もうひとつは、総得点150点に対して60%程度得点すること

というものです。
とすると、90点が試験の合格点となるはずなのですが、例外というのか、問題の難易による補正があります。
まあ、「今年は例年より問題が難しかったので、合格点を下げます」ということもある、ということですね(逆もあるのかわかりませんが…)。

で、近年の傾向として、難化傾向があるのか、合格点が60%に行っていないのが現状だったりします。
一昨年・昨年は81点、さらにその前の年は84点でした。

で、今年。昨年を参考にするなら、難しくなったとはいえ、一気に下がるとは思えず、80点とか、さらに下がって78点、といったところかなぁと私なんぞは考えました。もう一ついうと、めちゃくちゃ難しかったとしても、75点を切ることはないだろう、と私は思っていました。
というのは、上記の合格基準が「60%」と言っているところが引っ掛かりまして。50%を切って、「60%程度を基準として補正」とは言わないだろう、という考えがあったからです。

で、解答速報を使っての自己採点は(出している予備校というのか、会社というのか、で若干の差はありましたが)77~80点…。
他方で、私やネットに感想を挙げている受験生は「難しかった」というものが多かったものの、予備校などでは、「若干の難化」とか「例年程度」のような表記もあり、そこを考えると、まあ、良くて80点、俺はボーダー上だなぁ、という印象を受けていました。

で、昨日の合格発表。
合格点72点…50%切ってますがな

で、合格率は18.8%。史上2番目の低さだそうですが、合格率低くなっても、この合格点…。

私自身は、合格点より若干の余裕をもって(といいつつ、1科目群で1点しか取れていないギリギリの科目がありましたが)合格、と相成りました。

不合格となった方もいらっしゃるので、何を贅沢な、ふざけたことをぬかすな、と言われるかもしれません。また、私自身ギリギリのところでの合格となので、偉そうなことを言えた身分ではないのは承知しているのですが。

…この試験、大丈夫かな、と。

前回も書いたことになりますが、得点50%切っての合格ラインって、
胸を張って「私は社会福祉の専門職です」と、言えないような気が。

いや、実務に沿っていないとか、変に穿った問題ばかりで、得点できないような試験だったということかもしれません。ただ、数字だけを見た際、人はどう思うのかなぁ、と。自分が顧客で、相談する際に、そういう実態を知っていたら、信用しきれないと思ってしまうような気がしますが、いかがでしょう?
だって、いくら試験範囲が広範とはいえ、専門分野とされる問題に、半分も答えられない人かもしれないんですよ?

来年も試験は続けられていきますから、今後も同じ流れになってしまってはいけないように思いますので、今回の合格点の大幅な低下の原因はなんだったのか、試験実施機関は考察を加え、是正すべきではないか、と思います。

今回は、権威づけのために試験が無意味なほど難化してしまったのか、難しくするにしても、方向性が著しくおかしな方向へ行ってしまったのか、はたまた試験合格で求められている力量に受験生全般の実力が見合っていないためなのか(それでもある程度の合格者数を確保するため、今回の線引きとなったのか)…。
一番最後が理由であるとすると、以降、合格率がどんどん下がっていく傾向が続き、そこまでして取得したい資格?という流れができてしまう恐れがありますけど…。

余談ながら、合格点の低下に、出題形式の変更による混乱を理由に挙げる方もいるかもしれません。
確かに、去年までは、正しいものひとつをマークするというシンプルなものでしたから、言わんとするところは分かります。私も、一問一つだけしかマークせず、不正解になりましたし(まあ、その一つも間違っていたので、どうあっても正解しなかったでしょうけれども)。
しかも、今回は、問題によって、二つを選択し、マークするものが不定期に入ってきてましたから、しっかり問題を読んでいる時間がないあの中では、影響がないとは言えません。
しかしながら、それをもって、「不意打ちだ」「不当だ」というのは(そんな意見を目にすることがありましたが)当たらないように思います。

思い返すに、午前・午後とも、試験問題を配付し、解答についての注意事項の際、例2として、ひとつの問題に対して、二つマークすることについて説明していたはずだからです。
私も、午前の試験の説明の際に、「変なことを言うなぁ」と思いましたが、受験生への告知としては十分ではないかと。試験要領に「五肢択一」で150問とは言ってなかったと思いますし。というか、五肢択一以外に、記述式が入っても、文句の言いようがない、とすら思います(こういった出題形式の変更がある旨、告知は欲しいと思いますが)。それでも、受験生の立場からすれば、もう少し分かりやすく出題してほしいとは思いますけども(各科目群の後半に、「この科目について、以下は正しいものを二つ選ぶ問題です」とするとか)。

話がそれましたが、合格、は喜ばしいはずなんですが、合格点の低さに、なんとも釈然としないものがあります(合格点が低くてありがたみがない、という意味ではなく、「本当にこれでいいんだろうか? 問題があるのでは?」という意味で)。

ということで今回は、後味の悪いエンディング、という話。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。