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「大英博物館 古代ギリシャ展」に行ってきました [日々]

先日、ものすごく不愉快なことがありまして。仕事以外で、久々にあれだけ頭に来ることに出くわしました。
…あのクソガキども、ふざけやがって。

なんかいい気晴らしがしたいと考えたところ、そういえば、と思い出しました。
ということで、そろそろ行っておかないと終了してしまう「大英博物館 古代ギリシャ展」を観に行ってきました。

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場所はこちら。国立西洋美術館です。…どうにも分かり難いですね。

それで感想などを書きますと、こんな感じ。
彫刻が多く、美しさは一目瞭然。分かり易かったです。
会場は結構混んでいました。先日の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」程ではなかったですが。
それで、観に来ている方の年齢層が高かったのが印象に残りました。

鑑賞マナーもその年齢に比例していれば良かったのですが、そうはなりませんで…。
声はでけーし、トンチンカンな言動は耳に入ってくるしで、展示の問題ではなく、会場の来場者が結構残念な感じでした。

残念といえば、展示それ自体も少し残念なところがないでもなく。
彫刻は総じて見易く、ポイントとなる作品などについては、ぐるっと見回して鑑賞できるように配置されていたりして、その点は良かったのですが、

序盤の展示は照明がなんとなく暗く感じられ(目の慣れ、の問題かもしれません)、
また、ヘラクレスの12の功業を描いたアンフォラ(=2つの持ち手のある陶器の壺のようなものをイメージしていただければ)は、照明が反射してしまって、何が描かれているのか、非常に見づらかった、というより、よく見えませんでした。

とまあ、いくつか残念な点もないではなかったのですが、総じて満足、というか、非常に楽しみました。

小学生の時分に、ギリシャ神話のものがたりを読んで、面白いと思った気持ちを思い出したりもしました。
また、彫刻を見ていて、ふと「触ってみたいな」という衝動に駆られました。広隆寺の弥勒菩薩半跏像でしたか、の指を折ってしまった学生さんの気持ちが、少し分かるような気がします。
…あ、勿論、実際には触ったりしませんでしたよ?

あ、気になった点も少し。女性の彫刻について。
当時のギリシャの女性の生活は、男性が外で活動するのとは反対に家に入り、外での活動が非常に少なかったそうで。
そういうものだったからなのか、女性の彫刻は、運動不足の体を正確に反映したようで、お尻が垂れているなぁ、と思いました。
美しさを追求するであろう、女神の彫刻もそうなのですから、ソレが美しいという評価だったのかもしれませんけれども…。
丸みを帯びて柔らかそうな体という点は、個人的に好みなんですが、あまり動かないからお尻が垂れてしまっているのはちと残念、そんな感じでした。

展示は、3時間余りで見て回れました。もっとかかるかと思っていたのですが、案外かからず回れました。

気晴らしになったかというと、腹の虫は別段おさまりませんでしたので、そうでもないという結果だったのですが、楽しめましたので、良しとしておこうと思います。

 

おまけ:
国立西洋美術館の前庭には、有名な彫刻が並んでいたりします。
結構観に行っているのに、カメラを忘れることが多いので、紹介できていませんでしたが、今回はぬかりなく収めて参りましたので、そちらを。

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オーギュスト・ロダン「地獄の門」と、その上部をアップにして「考える人」を中心にしたもの 

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エミール=アントワーヌ・ブールデル「弓をひくヘラクレス」

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オーギュスト・ロダン「カレーの市民」

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オーギュスト・ロダン「考える人」
前庭は、無料で立ち入りできるので、ちょっとお得感があるような気がします。
私が貧乏くさいだけかもしれませんが。

で、次に行こうと思っているのはこちら。
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「空海と密教美術展」
いや、「孔雀王」が好きな訳ではなく(私が学生の時分結構流行りましたが、興味湧きませんでしたねぇ、あの作品)、ブツゾウスキーなものですから。
特に、密教系の明王の像は、全般に力強くて恰好いいと思うのですよ。力強さで言いますと、十二神将像もいいですよね。

…こちらも今月下旬までで、個人的に行ける余裕のある日が一日だけあるのですが、さて、その日、予定通りに行けるでしょうか。
単に、私の気分の問題なのですが、余りに気乗りせず、心が折れてしまうと、家でくったりしているもので…。

ということで今回は、以前なら、金銭の余裕が全くなく、美術館に頻繁に行くなどできませんでしたが、最近は、少し、ほんの少しだけ余裕ができるようになったので、こうして行くようになれました、ただ、あればあるだけ使ってしまうのは相変わらずです、という話。


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