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今年の試験終了、じゃなかったらよかったのですが… [司法試験]

最近、全くといっていいほどエントリにそれらしいものを書いていないため、自分でもたまに自分が受験生であるということを忘れてしまいがちなのですが、今回はその辺りの話を。

ちょいと前の話になってしまいますが(この、同時性のなさが私のブログらしい、と思っていただけるとありがたいです)、先日の5月11日は、年に一度の旧司法試験の、第二次試験短答式試験、いわゆる「択一」の試験日でしたので、年中行事のごとく受けてまいりました。…嫌な年中行事だなぁ。

いつも例年、巷では母の日とされる、5月第2日曜日に実施されるのですが、今年も私の如きヘタレ旧試受験生にとっては、親不孝の日となっている日でございます。
…とまれ、普段以上に、あまり面白い話ではないかと思いますが、今回は、当日近辺の話を適当に時系列に従って、書いていきたいと思います。


前日(というより、当日)は、4時過ぎに就寝。気持ちが昂ぶるからでしょうか。はたまた、事前の準備不足から、「『もう試験を受けるのを止めよう』と思うくらい、問題が解けないかもしれない…。受けにいっても無駄なのでは?」と、不安感に苛まれるからでしょうか。どちらもあるような気がしますけれども、とにかく、前日はあまり睡眠時間をきっちり取れません。これは大体毎年そうなっているような気がします。

…まあ、年に一度しかないこともありまして、精神的に余裕があるはずもなく、これは、仕方ないかなぁ、と思っております。
ただ、これがために睡眠不足がたたって、途中で睡魔に襲われて、何を書いたか覚えていない…という事態に陥ったこともありませんし、また、試験中に眠たくなったことないです。
いや、当たり前すぎて、全然自慢できることではありませんけれども。

で、起床。
何か、ものすごく寒いんですけど…。私は、「雨にも負ける、風にも負ける、冬の寒さにも…」といった感じで、環境の変化に対して妙に負の方向に反応してしまうところがありまして、寒いと諸事やる気がなくなります…。駄目人間っぷり全開ですね。

それでもなんとか、ものすごく少ないやる気をどうにか出して、食事を済ませて、会場への移動開始。 

移動中は、ん~。妙に、眠かったです…。
試験を受けているときと、試験後は、全く眠たくないのですが、移動中は、結構、うとうとしたりします。ストレスで、ものすごい胃痛に悩まされる場合もありますが、今年は睡魔に襲われました。

さしてひどい胃痛にならなかった理由を考えるに、それだけしっかり準備していなかった、ということが影響しているように思います。
すなわち、去年辺りからの合格者数減から、合格点がかなり上昇しておりまして、そこに私の、どこか記憶のかなたに行ってしまった知識など、錆び付いている現在の実力では、到底たどり着けそうもなく、普通に考えても合格しそうになかった、というのが影響しているように思います。

「それなりに準備したけど、出題されるところが、苦手な分野で、点数が伸びずに終わってしまったらどうしよう…」と考えられるくらいに勉強していれば、ストレスも感じるでしょうから、来年は移動中、眠気ではなく、胃痛に悩まされるくらいにはなっておきたいですね。


あ、話は逸れますが、私はたまに、司法試験に限らず、他の難関とされる資格試験において、
「運が良かったなどといわれるけど、私はきちんと準備して試験に臨んだので、運などではない!」
とおっしゃる方を拝見しますけども、…やはり、難関とされる試験は、範囲が膨大なことが多く、得手・不得手な分野はやはり人によってあるのではないか、と考えます。

ですから、不得手な箇所が全くない、ほとんどない人であるならともかく、そういう箇所がそれなりにある方は、やはりどれだけ周到に準備されても、運に左右されるところはあると思っております(そのため、「私はきちんと準備したので、決して運などではない!」とおっしゃる方を、余程優れた方で無い限り、少なからず、自信過剰のように感じるので、私は好きになれません)。

ここで「その運を引き寄せるのも実力のうち」といわれるかもしれませんけれども、それは言い方の問題であって、やはり、自分の地力以外の部分に左右される以上、それは「運」と呼べるものであると思います。


話を戻しまして、試験そのものについても。
しばしば、試験を受けている自分の状態を書かせていただいておりますが、相変わらず、当日は、優等生でした。

「実力を出し切る」。

これだけは、いつもきちんとできるんですよね。試験の勉強も、これくらい優等生になりたいものです。
まあ、そんな訳で、適度な緊張をもって、あがり過ぎてパニックになるようなこともなく、「できねえや、これ」と、諦めて、他の問題まで、グダグダになるようなこともなく、現在の実力は出せたのではないか、と思います。

…まあ、その実力が足りていないので、実力を出し切れたからどうだ?という話になってしまいますけれども。
…もう一度、実力を引き上げる努力(忘れてしまった知識を掘り返したり、適当に覚えていることをきっちり詰めて、正確にかつ早く思い出せるようにする作業)をしなくては、二度と合格点に届きそうもありません。


まじめに(?)書いていても、さして面白くありませんので、ここで多少、会場内で気付いたことなども。

私が試験を受けていた席の前は、結構年配の細身の爺ちゃんだったのですが、この爺ちゃん、何か動くとプルプルと震えてて、「大丈夫か、この爺ちゃん? 試験中に『電池切れ』で倒れるんじゃあ…?」と思うような方でした。

隣の兄さんは、別に悪い人ではなかったんですけど、机の真ん中にポケットティッシュを置いてくれまして、それが、取り立てて目立つものでなければ構わなかったのですが、妙にカラフルでして、試験中、視界の端に入って、これは結構気になりました。ちょっとイラッとして、一度、「目障りなんだよ!このティッシュ」と、投げつけてやりたくなったのは内緒です。

あとは…、試験それ自体は1時半から開始するのですが、試験の説明は例年1時から始まります。
今年もその通りの感じで説明がなされたのですが、1時から1時半の、その間30分は、教室からの退出が禁止されます。
普通は、あまりこの時間帯に、何か騒動があることは少ないのですが、今年は、数人、「…トイレ行っていいですか?」という方が…。何年ぶりかに見ました。こういう、ユルい受験生。「禁止」って、言ってんですけどね…。

試験開始前の退出は、試験の説明開始するときに退出して(「これより、退出を禁止します」というときに退出することはできます)、説明が終わるまで30分も余裕があるんですから、それまでに済ませて再入室(試験の説明中の入室は、自由にできます)すればいいのに…。「何で、ルール守れないのかなぁ…。法曹目指している人でしょ?」と思います。

…今年は、さしてトンデモな人が同じ室内にいなかったので、 さして面白みがないですね。

あとは…、今年も受験者の見た感じの年齢層、高かったですね。無論、私も含めて。もっとも、法科大学院入学前の子(子て…)とかもいるでしょうから、会場によっては二極化してそうです(私が受けたところには、そういった子が、あまりいらっしゃいませんでした)。


でまあ、試験そのもの、という話になるんですが、ん~、あまり試験を受けていない人には興味を持てない話でしょうし、試験を受けている方にとっても、私ごときヘタレの感想など、きっちり内容を詰めて書く訳でもなし、何となくの印象ですので、役に立たないことこの上ないですし…、一応、後で付け加えておきますけれども。

で、試験を受けた直後の感想は、まあ、去年より解けた印象はありましたが、やはり届かなかったかな…、と思いました。
その後、出口調査に協力した結果の採点(某予備校Lのやつ)を見るに、…やはり、足りませんね(各科目の点数はいちいち調べておりませんので、分かりませんけれども、合計点で43点、だそうで)。

去年もそうですけども、今年の準備不足は、正直、本当にもう、受験やめようと思うくらい恥ずかしいものでした。
準備不足って…、自分は、何をしているのか? お前の本分はバイトか? お前は、フリーターとして生きる気満々なのか? と。今年こそは、勉強するクセをつけたいものです。
…いや、何年受けて、そういう初歩的な感想なんだってぇ話ですけども。

あ、不合格のヘタレのクセ(←「のび太のクセに生意気だ」状態)に書くことではないんですけども、今年は、良かったことがひとつだけありまして、それを書いておきます。

去年、時間がなくて、解ききれなかったなんですが、これが、かなり改善されました。
去年、解ききれなかった原因は、はっきりしていて、問題を読むスピード(+知識不足もありますけども)、これがすごく遅くなっていて、読み終わらなかったんですね。
単純に知識不足とか、年齢によるものか、とも思ったんですが、去年と比して、あまり知識量には変化のない(+確実に一つ、年齢を重ねた)今年は、それがなかったので、知識とか年齢とかいった理由ではなしに、「読むスピード」それ自体も随分と遅くなっていたんだなぁ、と実感できました。
抽象的なものいいになりますけど、このスピード不足、数年ぶりにスピード勘が戻った、という気がしました。

改善された原因ですけども、冗談抜きに、断食をした後に、前触れもなく唐突に戻ったんですよね…。
自分でもびっくりしました。胡散臭い&嘘くさすぎて、自分でも信じられないんですけども。単に時期が重なっただけで、断食の効果、ではないのかもしれません。けれども、本当にその前後で顕著に変わりました。
去年も、同じくらいは勉強したので、「慣れ」というのではないんですよね。何が、理由なんでしょう。後学のために、分かっておきたいものです。


で、話は逸れまして、今年の話ではないのですが、今年と比較して振り返ってみるに、去年は、もう、なんというのか、精神的に、完全に「底」だったのを実感します。スピード勘が戻らなかったこともそうですけども、全てが苦痛になってました。

惰性で受けているような感じが、少なからずあって、受けている意義すら見失いかけていて、本当に「これからどうしよう…」と思っていたんですけども、また、試験に集中できるようになったのは、本当に良かったです。
…もっともこれは、合格すれば、の話ですけども。このまま不合格だったら、勘なんて戻らなければ良かった…になりそうです。

あとは、今年の試験の各科目の感想や時間配分など…、読んでもまったく面白くないと思うんですが、興味をお持ちの方は、偏見に満ちた、役に立たない文章を、どうぞ御覧下さい。

私は例年、民法、刑法、憲法の順に、各科目概ね1時間を割いて解いていって、あまりの30分を、解ききれなかった問題(主に、刑法)に回すという方法でやっております。
…今後、刑法に、もう少し時間をかけられるようにした方が、いいかもしれませんね。 

民法(1時間ちょっと)
ここ数年、自信を持って、これ!という肢を選択できない問題が増加しているような気がします。 単純な、条文をダイレクトに訊く、典型論点を紋切り型に訊く、という問題が減少しているんでしょうかね。
今年も、なんとなく、自信を持って、これ!と判断できず、漠然とした不安を持ちながら解いた問題が散見されました。
論文とか、あるいは、新試験に対応して、なんとなく、傾向が変わっているように思うのですが…。

刑法1(おおむね1時間)
とびとびながら、13問解きました。多分、正答率は高い、…はず。時間をかけると、解けるはずなのは分かっているんです。が、何があるか分かりませんので、各科目に対して、確実に目を通したいので、時間を決めて切り上げました。

前述の通り、勘が戻った関係で、私にしては1時間で解いた量としては、13問はできた方です。…昔から、ずっと解くのが遅いんですよね、刑法。正答率それ自体は高いんですけども、問題数がこなせないんですね。
ちなみに、去年は話にならないくらい、酷すぎましたから、その反動で、今年は、この程度で、かなり安心してしまいました。

憲法(1時間ちょっと)
個数問題は…、もう、全部きっちり肢切れないし、当たらぬも八卦、もいいところですから、まあ、考えても無駄だろうと、適当に。

それ以外は、今年は簡単だったんじゃないかなぁ…。あ、簡単といっても、私自身は、憲法が一番の苦手なので、私自身にとってはそんなに簡単ではなかったです(取れそうもない問題も、ままあったように思います)。
ただ、私のこの印象は、取れそうな問題を解けた場合に、簡単と感じるためでして。

憲法、はっきり言ってしまうと、私は苦手通り越して、「嫌い」なので、基本、ろくに点数取れないと思っております。で、取れる問題が何問かあると、「私にしては解けた!」と思ってしまうんですね。
巷の噂を聞くに、私の受けた印象と結果は、結構異なっているようです…。まあ、所詮、私ですから、さもありなん、という感じです。

…もう少し考えてみると、最近憲法で増えた、あの形式の問題、大嫌いなんですよ。
「空欄の穴埋めと、空欄に入れるべき語句を、もっとも多く含む組み合わせ」って奴。なんとはなしに、解くのに時間かかるんですよね、この形式。概ね空欄補充しないと、答え出ませんから。

頼むから、「全部正しいもの」にしてくれ、といいたくなります(この形式ですと、明らかに入らない語句が一つでもありますと、その肢は切れますので、その分、時間を短縮できます)。
他の方も、これ、苦手なんでしょうか。ゆえに、難化?

いや、あれでしょうか。今年は判例のかなり細かいところまで聞く問題が散見されたから、でしょうか(無論、私は読んだ瞬間「あ、無理。ここまでしっかり覚えてない」という反応でございましたよ、ええ。諦めるというより、悩んでも頭の中にないものはない、とすっぱり切った、という方が適当です)。

そういえば、問題の難易度、両極化していたような印象もありますね。まあ、点数が伸びない方が、相対的に点差が広がらないので、実は、結構難しかった…という方が、今後もありがたいです。

刑法2(残り全部)
残りの時間を使って、できる範囲で解きました。この時間で解いたものの中で、自分でも、よっしゃ!と会心に思ったのは、談合の問題。
「こんなとこ
、普通の受験生、普段の勉強で押さえてないから、現場で与えられた知識でできるものか、全く訳分からんものしか出ないから、軽く解き始めて、解けるようならいけるはず!」と思って解いてみたら、ビンゴでした。これは取れたはず、です。
…ここまで書いていて、実は間違ってました、だと恥ずかしいですね。

で、結局、きちんと問題を見通せたのは、60問中57問(残り3問のマークは、無論適当にして、提出しましたけど)。私にしては、まあまあ。…去年と比べれば雲泥の差です。

まとまりないですけども、とりあえず、こんな感じです。
正式な結果が出て、きちんと検討する機会があったら、こちら、補充するかもしれません。別立てで、書くかもしれません。


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モコナ

試験、おつかれ様でした。
母の日が来ると、試験のことを懐かしく思い出しています・・・。
懐かしんでるだけじゃなくて試験に戻ればいいのですが・・・、
一度離れてしまうと感覚も知識も鈍ってしまうんですよね。
とにかく、今はよく休んで疲れをいやしてくださいね~~

まだ某予備校のバイトは続けられているんですか?
バイトも懐かしいです・・・。皆さんお元気でしょうか。

とにかく、いい結果が出るといいですね。
3時間半受けてきたんですから、
可能性はあるはずです!合格してるといいですね!!
by モコナ (2008-05-19 20:13) 

粋狂

>モコナさん
 今年は(というか、も、というか)、去年の合格点を考えれば、択一で終了、です。
 ただ、今年で辞めるというつもりがありませんので、勉強は、ぼちぼち始めております。勉強を続けている、という割に、感覚や知識が鈍っている自覚がありまして。離れなくても、鈍っている自分にちょっと嫌気が差します。

 バイトの方は…、他に能がないため、いやいややってます(年も年なので、そうそう雇ってくれそうなところもありませんので…)。
 常々、周囲には「まとまった金が入ったら、即日で辞める!」と言っております。無論、まとまった金が入る予定は未定です。

 大分面子も変わってしまいましたが、基本的な部分は相変わらず、といった感じです。
by 粋狂 (2008-05-21 05:22) 

はにぃ

こんにちわ。
おめでとうを ありがとうございます。
なるほど 頑張っていらっしゃる最中なのですね。
よかったらまた 遊びにきてくださいね。こっそりでなくw
by はにぃ (2008-05-21 10:40) 

粋狂

>はにぃさん
 nice!&コメント、ありがとうございます。
 人様より少なめに頑張ったり、頑張らなかったりしている最中でございます。

 お目汚しかなぁ、と思ってしまうため、痕跡を残さないような訪問の仕方をさせて戴いておりましたけれども、これからは、なるべく、こっそりでなく、なにかしら足跡を残す形で、伺うようにいたします。
by 粋狂 (2008-05-23 20:37) 

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