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私にしてはタイムリーにサッカーについて [思ったこと]

前々から気になっていたんですが、最近とみに気になっていることがあります。
それは、芸人のトーク番組で、芸人が最近体験した物事について、怒りをあらわにし
「これって、おかしくない?」というようなこと。

見ているこちらとしては、おかしいとされた物事の方が正しいし、理由もそれなりにあるので
「そんなことを知らん、常識のないあんたらの方がおかしいんだ」
と思うことがあります(なので、そういう場面を見ますと、笑うより憤りを覚えたりします)。


話は変わりまして、私の現在の仕事では、お客様に当たる方をよく観察し、気付くことが重要だとされています。

ただ、そのために、前提として必要なことがあります。

それは、お客様の情報と、観察点となるところがどこであるか、どこに注意すべきなのかという基礎知識。
情報や知識がなくては、いくら「観察しろ」「変化に気付け」といっても、意欲があっても気付かなかったり、気づくにしても素人的な観察ですからおのずと限度があります。

そういう意味では、未経験で今の仕事に就いた私にとっては、その基礎知識であったり、情報であったりは非常に重要なのですが、そういった視点・知識について、当初別段の説明を受けなかったため、そりゃあもう暗中模索でした。
どうしたらいいものか、訳も分からん状態。

その情報なり、知識というものですが、私の現在の仕事に限らず、いろんなところ、いろんな場面に必要なことではないかと思います。
あるとないとでは、大なり小なり違いが出てくる場面というのは、ままあるように思います。


…で、何でそんなことをいうのかと申しますと、先日より、サッカーのW杯の南アフリカ大会が始まりました。
このサッカー、私なんぞが見目麗しい少年だった頃は、「サッカー? そんなマイナーなスポーツより野球の方が面白い」という時代でして。ご多聞に漏れず、私はサッカーについて詳しくありません。

いや、基本的なルールは分かります。ただ、見るべきポイントがよく分からないことが多い、そんな気がします。
人によっては、「サッカーはその時々の個人の技術的なものを見ることが多いので、ざっとルールが分かっていれば楽しめるんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私も、野球との比較から、そのスピードを見るに、組織というより個人の技術がメインのように感じられ、また、その瞬間的なプレーの妙を楽しむという点も実際にありますから、見るべきポイントやら知識やらは、さほど重要ではないかなぁ、などとも思っていました(フォーメーションも流動的ですし)。

※ 余談ながら、W杯ということで、その試合を数日見たあとに野球を見ますと、そのテンポの違いに、楽しみ方が違うのだなぁ、とつくづく思います。

…いたのですが、私は一度、ふと、ものすごくピンポイントな箇所なのですが、いつだったかの天皇杯の準決勝のマリノスとガンバの試合で、個人の技術でないところで、得点に絡む組織としての動きを見るに、「よりモノを知っていた方が楽しめるのかも」と感じたことがあります。

で、おりしもW杯が開幕です。
付け焼刃でも、なんとなく、見るべきポイントを知る取っ掛かりが欲しいなぁ、と感じまして。
併せて、最近、漫画以外で、モノを読むことがあまりにないので、活字を読まないとただでさえ馬鹿なのに、より馬鹿になってしまうよ?という危機感もありまして。

そんな訳で、ちょっと前に出た新書ですが、杉山茂樹「4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する」(光文社新書)を読んでみました。
なかなかに刺激を受けるといいますか、非常に面白いものでした。
その内容というのは、大雑把に申しますと、主に、監督がそのチームにおいて展開しようとするサッカー観と布陣について、実際の試合を例に挙げ、説明をしたものになります。

個人技が上回ることもあるでしょうが、個人技に劣る側、いわば弱者のチームが強者に対抗するために考え出される「弱者の戦術」としての布陣。…まさに日本向きですね。
まさに日本向きなのですが、その日本では、あまりに戦術・布陣に対する知識が欠如している旨、指摘されています。
私自身、熱心なファンでもなんでもないことを差し引いても、確かに、この中で触れられている事柄を前提に、サッカーが語られているのを見たことはないです。

また別に、いろんな監督について言及されているのですが、中でも、今大会のチリの監督であるビエルサについても書かれていて、グループリーグにおけるチリの躍進を、予言したというのか、「気にかけておくべき」旨指摘しているのが印象的でした。

とここで、「布陣だの戦術だのと、もっとシンプルな方が楽しめない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私なんぞは、漫画なども、より深く知っていた方が楽しめると思う性質でして、別段苦痛に思ったりすることはないのですが、傍目には、そんな楽しみ方は疲れるのではないか?と思われたりします。

…確かに知らなくても楽しめることもあるでしょうけれども、知っていた方が一層深く楽しめるでしょうし、作り手の意図なども見えてくるという別の楽しみも出てきます。知らない方がいいこともないではないでしょうが(←日本人的なものすごく回りくどい表現)、知っていた方がいいことの方が多い、そのように私は思います。


ということで今回は、知ったかぶってはみましたが、付け焼刃なので底の浅さが透けて見えます、という話。
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