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あ? 敗因分析? [野球]

今回は、星野ジャパンについて少々書いてみましょう。結果が出てから書きますと、嘘くさく感じられるでしょうが、あまり勝ちそうもねえなぁ、と漠然と思っていたところ、その通りの結果になりました。

星野監督がいうことには「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強いという五輪の難しさをしみじみと感じた」
そして、「敗因」については、1次リーグ第1戦のキューバ戦(13日)で「打者がストライクゾーンに不信感、怖さを感じたことがポイントだった」とのことだそうで。
それで「期待に応えられず、申し訳ない。体調や技術を含めて万全に出来なかった。監督の責任」と責任の所在は、監督にあるんだそうです。

上記の星野さんの言葉を拝見するに、言葉にはしなかったけど、意を汲み取るに、日本は、強かったけど勝てなかったって、そういうことでしょうか? …そう? 別に、実力通りの結果で、弱かったとまでは思いませんけど、今回のチームは、強かったという印象もなかったです。

また、「体調や技術を含めて万全にできなかった、監督の責任」と、敗因のひとつをあげたようですけども、そもそも代表監督は、これらのことを万全にできたんでしょうか? いまひとつ具体性や明確性に欠けた回答という印象しかなくて、単に「選手を責めないでくれ」という、親分肌であることをアピールする「ポーズ」に取れますけども…。
分析の甘さが目立つような気がします。分析する気がない、というか…。

それで、敗因分析に物申したいことがありますので、それについて。
まず、ストライクゾーンに関しては、他国も条件一緒でしょ? これは、言い訳にもなっていません。
体調に関しては、そもそも故障していて体調が万全じゃない奴、選出して連れて行ったこと自体が問題では? 本当に、あれが日本のベストメンバーなんでしょうか? 私が日本の野球が弱かったと認めていないのは、ベストメンバーをきちんと選考して、あと他の条件をしっかりしていたら、あんな成績じゃない、と思うからです。…ただ、実力が段違いに抜きん出ている訳ではありませんから、同じ結果になったかもしれませんけど。

また、結果として、打てなかったことを責めようという、結果論を申し上げたい訳ではないんです。
申し上げたいのではないんですが、故障していて、ベストパフォーマンスができないであろう人間を、体調がさほど悪いというでもない同等の実力を有する選手を、選出しない理由はどの辺にあるのか?とお訊きしたいですね。なんで記者会見の際に、そういう質問をする方はいないんでしょうか、それが一番不思議です。

また、就任当時に遡るでしょうか、星野は、日本の誇るべき「スモール・ベースボール」云々と標榜していたように思いますが(私自身は、スモール・ベースボール、さほど心躍らない野球を展開するので、あまり好きではないですけども)、選出された選手は、そのスモール・ベースボールを実践するに適した選手だったでしょうか?

少なくとも、野手の数人は、つなぐバッティングというより、よく言えば豪快、悪く言えば大味なバッティングをする印象を受ける選手で、つなぎの野球とは遠いものだったように思いますし(大きいのが打てる選手が不要というのではなく、長打を期待できる選手が必要なのは言うまでもないですが、ケースに見合ったバッティングもできなくては、と申し上げたいのです)、守備についても、エラーをしてリズムを崩すような守備をする選手が選出されていたように思いましたが?

足のある選手にしても、塁に出ても、相手投手にプレッシャーをかけるでもなし、どの辺がスモールベースボールなんでしょうか? ベイスターズ並み(※)に脚、ないじゃねぇかと思いましたね。


※ちなみに、ベイスターズの脚のなさは、ファンの私でも腹が立ちます。「お前ら、塁に出ても、別段何をするでもなく、安穏としてるけど、そんなに長打あるのか?」と、訊きたくなります。盗塁に限らず、もっと広義の走塁も含めて、「次の塁を狙う」という意思や意図が本当に感じられません。もっと考えて、弱者の戦術をしっかり実践しろよ、ただでさえ弱いんだから、お前ら、と思います。

打率がそこそこあっても得点が少ない理由、選手個人も、チームも、全く考えないんでしょうかね。得点が低いのは、偶然じゃなくて、必然です。チームとして点を取りに行くバッティング、ろくにしませんから。打「線」って言葉、少しでも考えて欲しいものです。

さらに蛇足ながら、投手陣は大半が論外です。投手担当のスカウトは、全員なんらかの責任を取るべきではないでしょうか。本当に、ここ何年も、ハズレ引きまくりです。


閑話休題。星野ジャパンに対して、何が言いたいのかと申しますと、まずひとつには、選出はアレでよかったの?と申し上げたい訳です。

また、上原は、「韓国は(国内の公式戦でも)ボールを(国際試合球に)変えるというふうに国全体で動いた。日本は遅れている」と述べていましたが、これ的確に感じますね。「準備全般、十分にしました?」と伺いたいです。
国際試合を意識するなら、ボールの規格についても、もういい加減検討すべきでしょうし(ボールが…、ていう言い訳、もうやめて欲しいんですよね)、チームの連帯感を高めるなんてぇ、抽象的な話ではなしに、打順であるとか、ポジションであるとか、ピッチャーであればその起用法とか、チーム内の自身の役割を、概ね把握できる程度の準備期間は欲しいのではないか、と思います。
その程度の把握すら、できていたか疑問な印象でした。

また、国内のリーグが協力的であったかというと、決してそうではなく、五輪期間中も中断なく試合が行われていましたし、組織としての意思統一もされていないし、そういった準備も不十分だったのではないかと思いますが、いかがものでしょう? 本当に野球の組織全体として、勝ちに行っていたのか、と疑問がありますね。

あとは…、実際の試合を少し見ていた思ったのは、ちょいと抽象的な話になってしまいますけれども、他の方も感じたのではないかと思う事があります。
本当に、打てないからって言うのではないですよ? そうではないんですが、なんとなく、面白くないというのか、覇気・やる気が感じられなかったんですよね。それだけ萎縮していたってぇことなんでしょうか?
その辺り、萎縮していたということだったら「金しか要らない」と明言して、要らんプレッシャーを与え続けていたことも、多少なりとも影響を与えたでしょうから、監督は自身の言動を、恥じるべきではないでしょうか。

で、私なんぞは思うのですが、先のWBCの優勝を見るに、あれ、楽勝でしたか? 私には、辛勝にしか見えませんでしたが。
「日本のスモールベースボールの勝利」などと、マスコミは書いていていましたが、私には、日本の野球が優れていて勝った、という印象は受けませんでしたけど…。
「どのチームも、かなり実力が伯仲する中で、運良く勝てた」位の印象でした。
「金しか要らない」なんて、要らんプレッシャーかけられるほど、実力抜きん出てないでしょ。


采配については、その時々で成功・失敗がありますし、上手くない采配でも、偶然に上手くいくこともあって(金メダルを獲った女子ソフトボールの采配でも、案外失敗していたようなところがありましたし…)、結果オーライなところもあるでしょうから、事細かに書いても詮無いところがありますから、少しだけ。

失敗しても、首尾一貫していれば、良かったと思うんですね、私。
ですから、「俺は、選ばれた選手を信頼している」という方針であれば、それを貫徹していれば、「もうちょっと柔軟に対応してくれれば、違う結果だったのでは?」という感想程度しか持たなかったと思うんです。
が、ダルビッシュをエースだなんだと持ち上げておいて、準決勝で先発させなかったというのは…。また、宮本を一戦のみで、あとは先発させなかったのは…。一方で、GG佐藤や岩瀬は…。
どうしたかったのか、采配の明確な方針が、全く見えなかったんですよね…。


蛇足ながら、五輪後、川﨑宗則が骨折していた云々という記事がありました。彼自身は、つなぎの野球をする選手で、出場した試合は、安打も打ち、活躍したのに、星野が無理させたから…、という考えの方が結構いらっしゃるようです。

ですが、それってぇのは、違うんじゃないかなぁ、と。本人、下がれというのを遮って、無理して出ていた訳だし、また、出塁して活躍したって言っても、明らかに走れなかったのは事実で、次の塁をとれない、もしくは、とることがあまり期待できない走者では、数字には表れなくても、彼の役割からして、その役割を十分に果たしたとはいえないんじゃないかなぁ、と、厳しいことを言うようですが、私なんぞは思ったりします(無論、もっと役割を果たしていない方、多かったですけども)。

足引き摺っている人に、走りでかき回すなんてこと、期待できる訳ないんだから、私の中では、彼は十分に仕事をしたと思ってません(登録人数が厳しいところで、以降、試合に出れなかったような状態にも拘らず、頭数になっていたんですから、なおさらです)。
で、しかも、ペナントに復帰できないのは、本人が要らない無理をしたからでしょう。これを、星野のせいと言っちゃあ、星野に酷な話ではないでしょうか。預かっているんだから、本人がいやだといっても、強引に下げるべきだった、ということなんでしょうか。心意気を感じて出した、というのが、イメージされる星野像(本人が、本心ではどう思っているかは分かりませんけれども)でしょうから、本人のやる気を無視してまで下げられないよなぁ、というのもあります。

 


ということで今回は、なんか大会後に監督が示した見解等、妙に見当外れで非常に腹立たしかったので、その鬱憤を晴らすためにとりとめもなく書いた次第でございます、という話。


タグ:星野 野球 五輪
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