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敗者の弁 […試験]

「落」とか、「敗」「負」という言葉が似合う者。それが私。

いきなり何かと申しますと、先日、2週続けて資格試験の方を受けて参りまして。

「マンション管理士」と「管理業務主任者」の二つです。
いい年したおいちゃんなので、「手に職を」と考えるに、不動産系資格の宅建を持っていることがありまして、それならば、そっち方面の資格を充実させてみようと、そういう訳です。

ただ、そうでなくても、不動産系の仕事って、結構興味があるんです、私(なら、何故、不動産登記関連の仕事をメインにできる司法書士には行かないの?という疑問があるでしょうけれども、私自身、合格する自信がかけらもないという以上に、何故かは分かりませんが、司法書士は受験する意思に欠けているので、その疑問にはお答えできません…。これから心境が変化するやもしれませんけれども)。
加えていうならば、不動産取引は、まず、なくならないという理由もありますね。「だったら、資格を持っていれば、どこぞかにもぐりこむのに、多少はプラスになるんじゃあ、ねえの?」などと思った、というのもあります。
…なもので、ちょいと受けてみたのでございます。

で、冒頭の言葉からお分かりの通り、ほぼ間違いなく不合格のようです。…マン管合格できないような奴ぁ、司法書士なんて、無理だなぁ。

まあ、言い訳は後で書かせて戴くとして、真面目に敗因分析。
以下、マンション管理士や管理業務主任者試験だけでなく、他の法律系の試験勉強に少しでも役に立つように、自分だけでなく、他の方にも向けて書いてみましょう。

まず、問題をこなした量が少なかったです。
私の場合(おそらく、私に限った話ではないと思いますが)、問題をこなすことによって、問題に慣れ、出題の重要ポイント、というのか頻出のポイント・基本的な知識や、間違えやすい箇所(いわゆる「引っ掛け」)を、ある程度までは把握できるようになるものですから、そこまで問題をこなせなかったのは、かなり痛かったです。

また、これと併せて、選んだ問題集があまりよろしくなかった、というのもあります。
私の場合、上記のように、問題を解いていくことによって、試験用の知識を定着させるものですから(無論、問題を解くアウトプットだけでなく、テキストによって、知識のインプットをする作業も試験勉強の「両輪」の一方ですから、こちらも重要でして、こちらを軽視するものではありませんけれども)、なるべく多くの問題に触れておきたかったのですが、選んだ問題集は問題を「精選」したものでした。
これを過去何年か分の問題を「網羅」していると勘違いしておりまして、思い切り選択ミスでした(付言しますと、こういうふうに「まとまっている方が好み」の方もいるでしょうから、私が利用した問題集が悪いというつもりはありませんで、ただ、私には合いませんでした)。そんなもので、過去に出題されている頻出の問題、というのが何となく把握できない理由に気づいたときには、もう間に合いませんでしたわ。

…道理で、あまり見たことのない問題も、模擬試験(一応、直前に受けたのでございますよ)で、解説を担当した講師が「これ頻出ですね」などと言っていたんですが、「ろくに見たことがないスけど…、頻出なんスか?」、という羽目に陥りましたよ、ええ。

また、試験科目に関する自己分析の立ち遅れ、ということもあります。自分の中で、どの分野の知識が安定していて、どの分野を苦手としているのか、どうも、把握しきれませんでした。
いや、明らかに、建築構造や設備といった、そもそも現場で活躍されていないとわからないような分野は、テキストを読んで、ある程度把握したら、あとは「捨てる」、つまり本試験において、過去出題されたことのないような、初見の箇所からの出題となったら、諦めるしかないので、この点については仕方がないです。
しかしながら、それ以外の分野、特にマンション標準管理規約、標準管理委託契約書辺りや建築基準法については、条文や規約、契約書を読めば、一応それなりに理解することもできる訳で、これが苦手というのか、あまり得点できていないと気づき、この分野(特に、建築基準法)に時間をかけて勉強できなかったのは、失敗でした。

あとは…、そうですね。情報の集約化に失敗した、というのもあります。
繰り返す余裕すらなかった(繰り返すことによる確固とした基本知識の定着や、特に建築基準法系の重要数字の暗記ができませんでした…)という時間的制約も少なからずありますが、それでも、まったく繰り返しができないというのでは、まず合格はおぼつきません。一度見ただけで、記憶できる脳味噌が私には備わっていないからです。

そこで、重要になるのは繰り返し。それで、繰り返す際に、よくミスするところをテキストなり、何なりに書き込んだりして、自分自身がよくやるミスへの「対策ノート」のようなものを作るべきなんですが、これを作る余裕がありませんでした(正確には、途中で破綻しました)。
間違った際に、ここがポイントだった、というメモはしたはずなんですが、それが散在していて、記憶を喚起することがかないませんで、あまり本試験で役に立つことはなかったです。

まあ、総括すると、すべきことを実行するのが遅れ、全般において後手後手に回ってしまって、あとはいわずもがな、ということですね。
認めたくないですが、やはり、かなり試験を嘗めていた、という事なのかもしれません。

…でも、ですね、ヘタレのクセに、試験を嘗めくさって、後手後手になってしまったというのでもないのですよ?(いや、ヘタレは自覚もあり、そこは間違っておりませんので、そこは訂正しませんけれども)

以下は言い訳。

実は私、ここ2ヶ月以上、おおむね週6(普段より、かなり多目の勤務日数でございます…)で働いていたので、思っていたよりも全然勉強時間がとれず、勉強時間足りねかったんだよぉ!
いや、人手が足りないということでシフト増やしたのは、確かに私自身だけれども!(でもね、結局きちんと休みを取ったとして、私が休みのとき仕事が回らなかった場合、後で、前日の仕事がまんま残っていて、妙なトラブルになることがしばしばなんですよ? だったら、仕事した方がマシってもんでしょ?)
余裕ぶっこいて、「俺様(…何様?)ならできる」と、ちょっと思っていなかった、ともいわないけれども!

…でも、冗談抜きに、ほぼ週6ってぇのはさすがに、一介のバイトの負担としては重過ぎるのではなくて? 社員より勤務日数多いってどうなん?という感じです。
…最近、一日単位の勤務時間をやたらと削られるので、多少余分にシフトを入れないと、生活できなくなってしまうので、自ら勤務日数増やしたのは事実で、それを勉強時間を圧迫すると、さして考慮に入れなかったのは私のミスなんですが…。

で、先ほども書きましたが、シフトに入ることについては、確かに、押し付けられてはいないんです。…が、結局誰かがやらないといかんというなら、じゃあ、いいです、俺がやりますよ(←かなり自棄入ってます…)、となってしまったので、自発的かってぇと、それもまた微妙な感じ、なのでございます。

…今後も、あまり大勢に変化はなさそうですので、これからの試験(「本業」の方ですね)スケジュール、考え直さないといかんなぁ。

あ、ただ、収穫がなかったとまでは申しませんで、それなりに後に活かせる経験もしたように思いますので、ここに付記してきましょう。

まず、勉強を反復することによって、しっかりとした知識の定着が図れる、というのを改めて実感できました。あまり反復できなかった、標準管理規約、管理委託契約書、建築基準法等と比較して、区分所有法関連の問題はしっかり正解出来ておりましたから、やはり、反復は重要なんだなぁ、と。
司法試験の方では、特に択一の過去問は、何度も、それこそ何十回と見ているので、反復が重要と言われても、既にかなり反復してしまっているので、その効能を実感できないのですけれども、こうして新たな分野の勉強をするに、そういった効能が実感できたのは良かったように思います(…否、思いたいです)。

同様に、知識の集約を図るのに、なにがしか―全く何もないところから、一からノートを作るか、何かアリモノを加工して作るかは別にして―、自分の苦手分野であったり、「そうか、そういうことか」と気づいた箇所についての覚書を書きとめておき、機会があったら、見返すことができるものの存在の重要性も実感できました。情報が散在していると、結局、確認が上手くできず、疑問だけが残ってしまうんですね。
勉強する際には、情報の一元化は重要だなぁ、とそういうことです。…自分のことを棚にあげて、昔から、人には偉そうに言っていたくせに、いまさらになって、あらためて実感するのはいかがなものかと思いますが。君子豹変(?何か使い方、間違っている感が…)と思っていただければ幸い。

後は…、あれですね。法律系の勉強をする際には、当たり前のことなんですが、六法を引くことの重要性
時間が足りないと思うと、結構、ものぐさをして、条文を引く手間を省いてしまうことが多くなってしまいがちですが、六法を繰り返し引くと、やはり、それなりに覚えていくものだなぁ、ということを実感しました。
考えてみるに、司法試験の科目で、あまり得意としていないもの(あ、そちらの以前からこちらのブログを読まれている方。「お前(=私 粋狂)の得意な科目? あったっけ?」と、真理をつぶやかないで!)については、憲法以外は、条文を引いていないものが多いなぁ、と。そして、憲法をはじめとして、条文の少ない法令については、判例を読み込んでいないことも多いなぁ、と。
やはり、この辺りのマメさが足りないのはいかん!と、反省いたしました。

…いや、そもそも、もっと勉強時間とって、しっかり勉強しろよ!ってぇことなのかもしれませんけれども。

ということで今回は、「私は『敗軍の将でも兵を語る』よ」。だって、これで終わりじゃないから、次に活かしてナンボですもの、と前向きにとらえたいなぁ、と自分を鼓舞しているのか?という話。


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